Instagramに投稿される日々の料理やレストランでの食事や手土産といった食いしん坊記録が評判となり、現在フォロワー数22万人超え。料理本の著書も多いarikoさん。「小さい頃から食いしん坊で、食べるのも作るのも大好き。『誕生日プレゼントは何がいい?』と聞かれたら、『料理本がいい』という子どもでした。料理上手の母や祖母と一緒に料理やお菓子を作ったり、いろいろな料理教室にも通ってきました。料理本もたくさん買って、レストランを食べ歩き、さらには旅をして。いつも自分なりのおいしいもの探しをしてきましたね」。本業はファッションを中心とした編集ライターなので、これまでは裏方に徹してきたarikoさんですが、2024年5月の「キューピー3分クッキング」への出演を機に「料理家」として表舞台に。そんなarikoさんが臨醐山黒酢を愛用していると聞き、お話をうかがいました。
「ぼんやりした味があまり好みではなく、メリハリのある味つけが好き。特に酸っぱい味が大好きで、私が作る酸味を効かせた料理は、あくまで私好みに仕上げているので、一般的なレシピより少し酸っぱく感じるかもしれません」。
ひと口に酸っぱいといっても、お酢はもちろん、柑橘類や梅干しなど、あらゆる酸味を使い分けているとか。
「きゅんとする酸っぱさを存分に楽しんだり、隠し味として料理の味を深めたり。食卓においておき、途中で加えて味変したり。酸味は私の食生活に欠かせないもの」と酸味愛を熱く語ります。
そんなarikoさんにとっての黒酢といえば、かつては中国の香酢だったといいます。
「焼きそばや和え麺、酢豚を作るときは、黄色いキャップの鎮江香酢でした。でも、あるとき、よく買い物をする明治屋さんで臨醐山黒酢を見つけて使ってみたら、酸味がツンとこなくてまろやかな味。黒酢らしいコクとうま味もあるのに、さっぱりしていて、どんな料理にも使いやすいし、味に奥行きが出る。即、わが家のスタメン調味料になりました。いつものスーパーに売っているので買いやすいのもありがたいですし、明治屋さんだけでなく、いいスーパーには必ず売っているという信頼感、安心感もあります。なので、同じ内堀醸造さんの美濃特選すし酢も使うようになりました」
今回、臨醐山黒酢を使った料理として教えてくれたのは、「なすの豚バラ巻き黒酢あん」。
なすに豚バラ肉を巻いて焼き、合わせ調味料で照りが出るまで煮からめるだけ。合わせ調味料は、黒酢のほかは、しょうゆ、酒、みりん、砂糖と和食では定番の甘辛味。
「そこに黒酢を加えることで、酸味をつけるというより、甘辛さを引き締めて味をピシッと決める意味合いです。さっと揚げた鶏肉やなす、ピーマンを煮からめた酢鶏や、鶏肉団子の甘酢あんかけもそうですし、きんぴらごぼうやなめたけ煮を作るときも、最後にお酢を少々加えるのも同じ考え方です」
黒酢あんを纏った艶やかななすの豚バラ巻きは、黒酢の香りとあいまって食欲をそそります。ひと口かじれば、ふわふわのなすにもしっかり味がしみて、ご飯がいくらでも進みます。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにも最適。
「バルサミコ酢みたいなニュアンスもあるので、煮詰めてステーキのソースにしたりもしていますね」。そんなバルサミコ酢的な使い方のひとつとして、簡単に作れるドリンク「黒酢ラッシー」を教えてくれました。
「ラッシーが好きで、朝よく作って飲んでいます。季節の果物はもちろん、冷凍フルーツと牛乳、ヨーグルトにオリゴ糖で甘み、レモン果汁やりんご酢で酸味を加えて、ブレンダーをがーっと回せばあっという間。ある日、黒酢でもいけるかも? と味変してみたら、コクがあってすごくおいしい。臨醐山黒酢だからこそだと思います」
乳製品と黒酢を合わせると、グレーっぽくなってしまうのでは? と思いきや、まるでチャイかカフェオレ。しかもふわっふわ。黒酢の味と香りがしっかりするのに、ほのかに甘みがあって優しい味。胃に、体にものすごくよさそうです。
「ヨーグルトの酸味とお酢って、すごく相性がいい。違う酸味を重ねることで、角がとれてまろやかになるんです。牛乳の代わりに豆乳でもいいですし、ここにバナナを加えてもいいかも。黒酢ラッシーを毎朝飲めば、小瓶1本なんてあっという間になくなっちゃいますよ」
これも愛用しています!
「すし飯はもちろん、それ以外にも使い道が多く、常備しておくと便利です。もともと砂糖が入っているので、サラダのドレッシングを作るときに酢と砂糖をそれぞれ加える手間が省け、ほどよい甘さを加えたいときに重宝します」 arikoさんの副菜の定番「マカロニサラダ」は、すし酢の甘さが昔ながらの味わいに仕上げるポイントに。しっかり甘さをきかせたい「トマトとタコの甘酢サラダ」でも活躍しているそう。
「すし飯はもちろん、それ以外にも使い道が多く、常備しておくと便利です。もともと砂糖が入っているので、サラダのドレッシングを作るときに酢と砂糖をそれぞれ加える手間が省け、ほどよい甘さを加えたいときに重宝します」 arikoさんの副菜の定番「マカロニサラダ」は、すし酢の甘さが昔ながらの味わいに仕上げるポイントに。しっかり甘さをきかせたい「トマトとタコの甘酢サラダ」でも活躍しているそう。
『CLASSY.』『VERY』など人気ファッション誌の編集ライター。Instagramに投稿されるセンスあふれる日々の料理や、レストランでの食事や手土産などの食日記が話題を集め、フォロワー数は現在22万人以上。おいしいもの好きから絶大な人気を集めている。「キューピー3分クッキング」にも出演し、オンラインでの料理教室も主宰。近著は『arikoのくいしんぼうおつまみ 飲む人も飲まない人もみんな美味しい』(光文社)、『arikoの日々、麺、ごはん』(扶桑社)、『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など。2024年11月に「添乗員ariko まだまだ日本のおいしい旅」(講談社)を発売。